2015年07月31日

3年に一度の熱い夏、いよいよ開幕! バレエ初心者にこそ観てほしい「世界バレエフェスティバル」

 世界中のトップダンサーが3年に一度、ここ日本に勢ぞろいして世界一豪華なガラ公演を繰り広げる“バレエのオリンピック”、「世界バレエフェスティバル(WBF)」。その第14回の開幕を3日後に控えた7月29日、“前夜祭”となる全幕特別プロ『ドン・キホーテ』が上演され、祭りの始まりを高らかに告げた。バレエファンはとっくにチケット入手済みであろうこのWBF、実はバレエ初心者にこそ強力にオススメしたい公演だ。

 

ダンサーにとっても観客にとっても特別な舞台

 スターダンサーたちの写真が空中に並ぶ劇場ロビーと、ワクワク感の集合体とでも言うべき観客の熱気が、開演前からお祭りムードを大いに盛り上げる。全幕特別プロは、WBF出場者の中でも特に大きな注目を集めるダンサーが主演し、東京バレエ団が脇を固める公演。この「海外からのゲストダンサー+日本のバレエ団」という組み合わせ自体は特に異例なことではないのだが、にもかかわらず、会場には特別としか言いようのない空気が漂う。3年に一度の祭りの幕開けを飾るに相応しい、とびきり華やかな舞台が観たい、観られるに違いない──そんな期待を一身に集め、『ドン・キホーテ』の幕が開いた。

主役を務めたのは、第10回WBFから連続出場している名花アリーナ・コジョカルと、初参加の新鋭ワディム・ムンタギロフ。日本での全幕初共演となる二人が見せたのは、観客の期待を軽々と上回る、まさに極上のパフォーマンス! 愛くるしい笑顔で超絶技巧を次々と繰り出すコジョカルと、長身を生かしたダイナミックな跳躍で魅了するムンタギロフ、そして二人の自由闊達なパートナーシップに、観客からは驚嘆の声と拍手が沸き起こり続ける。WBFに招聘されるのは、今やダンサーにとっても名誉なこと。その栄誉に報いようとするダンサーの意気と、観客の興奮との相乗効果で、開演前には空調が少し肌寒くも感じられた会場が、カーテンコールには上着が必要ないほどの熱さに包まれた。

世界のバレエの“今”が全て観られる!

 そんな熱狂を加速させながら、8月16日まで続くWBF。一体何がそんなに特別なのかというと、まずはやはり出演者の豪華さだ。世界各地の一流バレエ団の、しかもトップダンサーが30〜40人も一堂に会するガラ公演は、世界広しと言えども他にない。次に、その「一流バレエ団」の幅広さ。長い歴史を誇る名門から、特定の振付家の作品を追求し続けるカンパニーまで、実にバラエティに富んでいる。そして最後に、プログラム構成の巧みさ。古典の名作からコンテンポラリーの新作まで多種多様な演目を、例えばテクニックが派手なパ・ド・ドゥなら勢いのある若手、細やかな表現力が必要な物語バレエなら円熟期のベテランというように、その時々に最も合ったダンサーが見せてくれるのだ。

まとめるなら、世界のバレエの“今”が全て観られる公演、ということになるだろうか。S席26,000円の入場料は、確かに数字だけ見れば高価だが、この充実ぶりと4時間超という上演時間を考えれば、むしろ価格破壊と言いたくなるほど良心的。バレエに興味はあるけれど、何から入っていいか分からないなら、まずは「世界バレエフェスティバル」を──。祭りの熱狂が、きっとあなたにバレエという芸術の素晴らしさと奥深さを教え、そしてもっと観てみたくなるダンサーや振付家との出会いをもたらしてくれることだろう。

[取材・文/町田麻子]

公演概要

第14回 世界バレエフェスティバル

※出演者の怪我や病気、都合等により変更になる場合があります。出演者/演目変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。正式な演目と配役は公演当日に発表いたします。

<公演日程>
Aプロ
8/1(土) 14:00開演
8/2(日) 14:00開演
8/4(火) 18:00開演
8/5(水) 18:00開演
8/6(木) 18:00開演

Bプロ
8/8(土)  14:00開演
8/9(日)  14:00開演
8/11(火) 18:00開演
8/12(水) 18:00開演
8/13(木) 18:00開演

<会場>
東京文化会館大ホール (東京都)

<出演>
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2015-07-31 10:18 この記事だけ表示