2015年01月16日

エレガントでドラマティック!英国バレエの精髄を伝える英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『白鳥の湖』『シンデレラ』のみどころをご紹介!

 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団はロンドンのロイヤル・バレエ団と生まれを同じくする英国バレエ界きっての名門。きたる2015年4〜5月、カンパニーが誇るグランド・バレエ『白鳥の湖』『シンデレラ』をたずさえ4年ぶり待望の来日を果たす!

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公演のみどころ

 2011年5月、未曾有の被害をもたらした東日本大震災から2ヶ月を過ぎた頃、芸術監督デヴィッド・ビントリー率いる英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)が来日公演を行った。親日家ビントリーたっての願いで急きょ被災地復興支援のチャリティー公演が催され、団員たちの心のこもった演技が深い感動を呼んだ。それ以来となる今回の来日公演では、バレエ団の伝統と独自色を余すところなく伝える2演目が上演される。

 ビントリーは抽象バレエやジャズを用いた異色作も手がけているが本領は物語バレエにあろう。ニネット・ド・ヴァロワ、フレデリック・アシュトンという英国バレエの先駆者の系譜に連なり、優雅で演劇性を大事にする英国スタイルを継ぐ。『シンデレラ』といえば、アシュトン版が洗練された美しさによって定番のひとつであるが、ビントリーは2010年にBRBで自版を制作するに際し彼ならではの個性を打ち出した。シンデレラの靴をストーリーのポイントに用いるなど創意を加えドラマを充実させる。四季の精や被りものを付けたキャラクターの踊りなどプロコフィエフの音楽と一体化した華麗なダンスもみどころだ。

『白鳥の湖』はチャイコフスキーの名曲もあいまって“古典バレエの代名詞”として幅広く知られるがBRBの舞台を通り一遍だと侮るなかれ。振付のピーター・ライトは、ビントリーの就任前まで長らくBRB芸術監督を務め、古典の改訂に定評がある巨匠である。ライト版『白鳥の湖』は王子の父である王の葬列から始まる。孤独を深める王子が白鳥に姿を変えられたオデット姫に出会って心開いていくさまを、微に入り細にわたって描く。古典バレエが、おとぎ話ではなく現在に通じる切実な人間ドラマとして蘇った。

『シンデレラ』では、エリシャ・ウィリス&イアン・マッケイというオリジナル・キャスト組に加え、2013年にプリンシパルに昇格して上り調子の平田桃子が日本でも人気を高める気鋭ジョセフ・ケイリーと共演する。『白鳥の湖』では、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進するノーブル・ダンサー、マシュー・ゴールディング(英国ロイヤル・バレエ団)の客演が話題だ。


photos:Bill Cooper

バレエ界が注視する異才ビントリー。彼が手塩にかけて育てたカンパニーが、英国バレエ一流のエレガントでドラマティックな秀作を披露する。贅沢なひとときを過ごしたい。

[文/高橋森彦(舞踊評論家)]

公演概要

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2015年日本公演
※出演者はやむを得ない事情で変更になる場合がございます。
最終的な出演者は当日発表となります。予めご了承ください。

■東京公演
会場:東京文化会館 大ホール(上野)

「白鳥の湖」全4幕
振付:レフ・イワーノフ / マリウス・プティパ / ピーター・ライト
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
4/25(土) ジェンナ・ロバーツ / マシュー・ゴールディング
4/26(日) セリーヌ・ギッテンス / タイロン・シングルトン
4/27(月) ジェンナ・ロバーツ / マシュー・ゴールディング

「シンデレラ」全3幕
振付:デヴィッド・ビントリー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
指揮:ポール・マーフィー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
5/1(金) エリシャ・ウィリス / イアン・マッケイ
5/2(土) 平田桃子 / ジョセフ・ケイリー
5/3(日・祝)  エリシャ・ウィリス / イアン・マッケイ


■兵庫公演
5/9(土)
会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール(西宮)
「シンデレラ」全3幕 プロローグ付
指揮:ポール・マーフィー
演奏:大阪交響楽団

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2015-01-16 12:01 この記事だけ表示