2014年09月18日

東京バレエ団『ドン・キホーテ』公開リハーサル+ウラジーミル・ワシーリエフ&斎藤友佳理を囲んでの記者懇親会レポート!

 創立50周年記念シリーズを盛大に展開中の東京バレエ団が9月19日〜21日、東京・ゆうぽうとホールにて『ドン・キホーテ』(全2幕)を上演する。演出・振付はウラジーミル・ワシーリエフ。ボリショイ・バレエの黄金時代をリードしたロシアの国民的英雄だ。バレエ団初演翌年以来12年ぶりに氏を招き入念にリハーサルを行っている。公開リハーサル+ワシーリエフ&振付指導にあたる斎藤友佳理を囲んでの記者懇親会の模様を速報!

公開リハーサル&記者懇親会レポート

 「ハラショー!」「ブラボー!」 団員の好演に応えて放たれる良く通る声。自ら積極的に動いての熱血指導。往年のボリショイの名舞踊手は年を重ねてもエネルギッシュだ。傍らに控える斎藤も気になる点を逐一指摘し快調にリハーサルが進む。

 『ドン・キホーテ』 の舞台はスペイン。ミゲル・デ・セルバンテスの著名小説を原作に宿屋の娘キトリと床屋のバジルを主人公にした底抜けに明るい恋物語だ。公開リハーサルではプロローグ(ドン・キホーテの書斎)と第1幕(祭りでにぎわうバルセロナの広場〜ジプシーの野営地〜夢の場面)と第2幕の居酒屋までを通して披露した。



 まずは20日にキトリとバジルをそれぞれ踊る上野水香と柄本弾が登場。おきゃんでチャーミングにはつらつと――看板プリマの上野は当り役とするだけに軽快なミンクスの音楽にのせてリズミカルに踊る。木村和夫演じる老騎士ドン・キホーテとの掛け合いは絶妙で思わず笑いを誘う。一転、夢の場ではドゥルシネア姫を清楚に踊った。赤丸急上昇中の若武者・柄本もダイナミックな跳躍をはじめキレのある動きで猛烈にアピールする。
 街の人気者エスパーダの雄々しい存在感、街の踊り子メルセデスを務める高木綾の姉御肌で色っぽくカッコよいたたずまい、キトリの友人の川島麻実子&河谷まりあのキビキビとした小気味よい踊り、ドリアードの女王の渡辺理恵の綺麗な脚先と品格ある雰囲気……多士済々の個性が痛快で楽しい舞踊劇に息づき花開いている。



 またワシーリエフたっての希望により、地方公演で主演する沖香菜子&梅澤紘貴が第2幕の居酒屋の場面を披露した。進境著しい2人は息もぴったりに若い恋人同士になりきっている。沖は第1幕の群舞でもワシーリエフが「視線が生き生きしている」と評したように表情豊かだった。梅澤は東京公演では間ぬけで気取った金持ち貴族・ガマーシュを好演しており180度違った役柄を鮮烈に演じ分ける。若い力の台頭を実感した。
 主役・ソリストの演技は見どころ。でもワシーリエフは、こう叱咤激励した。「民衆が重要」だと。「1人ひとりが自分の人生を生きる」「皆さんに成功がかかっている」。この日参加していなかった子役含めた全員の熱意とパワーによって舞台が完成することを強調した。



 記者懇親会ではワシーリエフが最も愛するバレエの1つ『ドン・キホーテ』への思い語って尽きることがなかった。1962年に初めてバジル役を踊った際に、それまでの伝統的な振付を一新し「1つひとつのフレーズが行動や感情の変化に合うように」芝居の部分に苦心して取り組んだという。今回「血の繋がった人々のように愛する」東京バレエ団とともに「毎日のリハーサルで新しい色彩を加えようとしている」「作品を生き返らせたい」と抱負を語った。斎藤はロシアに学びワシーリエフの亡き妻である名花エカテリーナ・マクシーモワに師事した。「ワシーリエフさんの求めるリズムや与えてくれるすべてのこと、マクシーモワさんから習ったことを次の世代に伝えたい」と意欲を述べた。
 生ける伝説ワシーリエフから強力なパワーとオーラを注ぎこまれた東京バレエ団が放つ、この上なく熱くて血沸き肉躍る『ドン・キホーテ』。夢舞台の開幕は刻々と迫る!

[取材・文=高橋森彦(舞踊評論家)]

公演概要

東京バレエ団 「ドン・キホーテ」(全2幕)

☆東京バレエ団50周年 サンクス・キャンペーン☆
2014年8月30日に50周年を迎えた東京バレエ団。
8月末の祝祭ガラ公演も多くのお客様と共に50歳の誕生日を盛大にお祝いすることができました。
50周年の感謝の気持ちを込めて、サンクス・キャンペーンを行います。

今後も、お客様に愉しんで頂ける公演を創っていきます。
東京バレエ団への応援を引き続き宜しくお願いいたします。

先着50名様限定で【50%OFF!】
S席14,000円のところ→ 7,000円
A席12,000円のところ→ 6,000円
対象公演:2014年9月19日(金)・21日(日) <東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 6>「ドン・キホーテ」全2幕

受付期間:9/17(水)10:00〜
※先着順受付。予定枚数に達し次第受付終了となります。
※座席はお選びになれません。

<公演日程>

2014/9/19(金)〜9/21(日) ゆうぽうとホール(東京都)

<予定キャスト>

■9/19(金)、9/21(日)
振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
出演:キトリ:アナスタシア・スタシュケヴィチ(←エフゲーニャ・オブラスツォーワ)
   バジル:ヴャチェスラフ・ロパーティン(←デヴィッド・ホールバーグ)
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

■9/20(土)
振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
出演:上野水香、柄本弾
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2014-09-18 14:02 この記事だけ表示