2014年07月11日

海外でも絶賛!代表作『花ト囮』待望の再演を行う注目のダンスカンパニーDAZZLE長谷川達也インタビュー

 ストリートダンスを出発点に映画やゲーム、アニメなどの要素も取り入れた物語のある独自の舞台。ダンスカンパニーDAZZLE(ダズル)はダンス界のみならずエンターテインメント界から幅広く注目を集めるホットな存在だ。9月6-7日には東京国際フォーラム ホールCにおいて海外の演劇祭でも熱狂を巻き起こした代表作『花ト囮(おとり)』を再演する。主宰・演出の長谷川達也にDAZZLEならではの舞台創り、公演への意気込みを聞いた!

長谷川達也インタビュー

――DAZZLEとは<美しさ・華麗さなどが><人を>幻惑させる。の意。1996年に大学のサークル仲間と結成しました。2007年に初の自主公演を行うまでの経緯は?
 サークルでは年に1回自主公演を行っていました。ストリートダンスの場合3分とか5分くらいのショウをクラブやコンテストで踊るのが一般的です。DAZZLEを結成してからも舞台に対して憧れを持ち続けていました。コンテストに入賞を果たし、その後どうしていくのかを考えた時、舞台活動をすることこそ自分たちが一番輝く方法だと思いました。

――DAZZLE作品にはオリジナルのストーリーがあります。そこに映像や字幕、ナレーションも入るユニークなスタイルですね。なぜそうしようと思ったのですか?
 大好きな映画やゲーム、漫画、アニメ等を舞台上にどう表現するのかを考えました。肉体だけで伝えられることには限界があります。それと、いかに独自性を表現するかを考えるうちにジャンルにとらわれる必要はないと思いました。ダンスに特化せず色々な人が楽しめる舞台を創りたい。ダンスに関してもジャズダンス、ハウスダンス、ロックダンス、ブレイキンなどを様々なものを組み合せ自分たちのスタイルを創り上げました。

――2009年に『花ト囮』を発表します。モチーフは怪異譚「狐の嫁入り」。ある兄弟が狐の嫁入りを見たことから物語が動き出します。どこから着想を得たのですか?
 日本人として自国の文化を反映したような作品に挑戦したいというのがありました。「狐の嫁入り」を選んだ理由は、お話として入りやすいからです。黒澤明監督「夢」の第一話「日照り雨」がモチーフとなっています。なんと幻想的なのだろうと。主人公を兄弟にするアイデアは最初からありました。「狐の嫁入り」を見た兄弟の運命が翻弄されていきます。


――傘や障子など和の要素満載のアイテムが効果的に使われています。
 障子を動かしたりする設定・構成は難しい。1cmズレても駄目です。「傘を使ってそこまでする人はいないだろう」「障子をそこまで可動させる人はいないだろう」そういうところまで持っていきたいと思って創りました。道具があると振付をする上では邪魔ですし、空間が区切られていない方が広々と踊れます。でも、それがあることで視覚的に効果が出たり面白く見えたりする。表現の幅は広がり、また違った舞台の魅せ方が生まれます。

――それまでの作品と反応は違いましたか?シビウ国際演劇祭(ルーマニア)、ファジル国際演劇祭(イラン)で受賞する等海外の演劇祭でも話題になりました。
 初演時それまでと反応が劇的に違ったわけではありません。でも評価は高かったですね。グリーンフェスタという演劇祭に参加し最優秀作品賞をいただきました。演劇祭でダンス作品を評価して貰えたのは嬉しかったです。海外では熱狂的なスタンディングオベーションをいただきました。「伝わった!」と感じました。忘れられない光景です。

――2年半ぶりの再演の舞台は東京国際フォーラム ホールC。単独公演としてはストリートダンス界初です。
 機会をいただき光栄です。DAZZLEをご覧になったことのない方や『花ト囮』は初めての方にもダンスの可能性をしっかり伝えたい。会場が大きいので空間の使い方を意識したいですね。今以上にエナジー、パワーを持って表現しないと届かないかもしれないなと。

――ここを観てほしい!というポイントはありますか?
 ダンスの同調性つまり揃えて踊ることによって生まれるエネルギーは1人で踊るのとは違う。そこを観ていただきたい。道具があって緻密に創りこんでいることもお分かりいただけると思います。「ここまでこだわっているんだな」というのをご覧いただきたいですね。

[取材/文:高橋森彦(舞踊評論家)]
[写真:清水隆行]



日本でこのようなパフォーマンスが存在しているなんて、素晴らしい出来事です。
踊ることは、言葉にならない魂の現れ。人間、地球、世の中、喜び、悲しみ、矛盾。
夜の街中で徐々に育って来た不思議な動き。
若者の心の叫びが作品になって行く。やがてその動きが音楽に乗り、観衆に生き甲斐や感動を与えて行く。時代と共に大人の芸術になって行く。日本の未来に向かう新しい表現の誕生。
―坂東玉三郎(歌舞伎俳優・演出家)

初めてDAZZLEを見たとき感じたのが日本に対する思いと緻密さでした。
ストーリー・構成・見せ方に感動し一度共演出来ないものかと思ったとき、丁度企画に合うものがありオファーさせて頂いたのが最初の共演でした。海外での評価も高いDAZZLEのこれからはさらに目が離せません。
―上妻宏光(三味線プレイヤー)

I love DAZZLE!
DAZZLEは、ダンス・エンターテイメントを全く別次元に引き上げてくれました。
彼らは、私に日本人でいる事を誇りに思わせてくれます。
ダンスの新しい未来に情熱と魂を注ぐ彼らに、心からの感謝を捧げます。
―仲宗根梨乃(ダンサー・振付師)

公演概要

DAZZLE 「花ト囮」

<公演日程>
9/6(土)〜9/7(日) 東京国際フォーラム ホールC(東京都)
<キャスト&スタッフ>
演出:長谷川達也
脚本:飯塚浩一郎
振付・出演:DAZZLE


2014-07-11 19:50 この記事だけ表示