2014年07月09日

2014年11月〜12月ボリショイ・バレエ「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」「ラ・バヤデール」キャストインタビュー!

(左より)
「白鳥の湖」オデット(白鳥):スヴェトラーナ・ザハーロワ © Damir Yusupov
「ドン・キホーテ」マリーヤ・アレクサンドロワ © Damir Yusupov
「ラ・バヤデール」オリガ・スミルノワ © Damir Yusupov

 やはりボリショイ・バレエは、世界のボリショイ・バレエだ・・・、いや、ますます進化している!
5月初旬「ラ・バヤデール」の舞台を観るために訪れたボリショイ劇場は、とにかく活気に満ち溢れていた。
日替わりで公演が繰り広げられ、リハーサル室ではジャン=クリストフ・マイヨーが3ペアに新作「じゃじゃ馬ならし」を振付け、往年のダンサーたちが教師として若いダンサーたちに「スパルタクス」や「ジゼル」などのレッスンを行っている。5月に引越公演が行なわれるアメリカからテレビクルーが取材に駆けつけ、ヨーロッパのジャーナリストも密着取材中という具合だ。

昨年はさまざまな話題が報じられたボリショイ劇場だが、ダンサーたちの歩みは止まらない。それどころか、「バレエ」という舞台芸術が持つ力をより信じ、それに邁進することへの誇りと献身は増しているのではないだろうか。
ボリショイ・バレエの伝統を信じ、さらに進化し続けるダンサーたち―。
ライジング・スターとして世界に羽ばたく彼らのインタビューから、その息吹を感じてください!

▼白鳥の湖
▼ドン・キホーテ
▼ラ・バヤデール

<インタビュー>
圧倒的な技術とスター性を持つロシアの宝石
オリガ・スミルノワ
「舞台にいる時に感じているのは「自分自身」「パートナーのこと」そして「音楽」だけです。」

Q:昨日拝見した「ラ・バヤデール」の感動は想像をはるかに超えるものでした―。
ありがとうございます。クラシック・バレエは、決められた動きが基本になっています。しかしそれだけでは面白くありませんし、芸術とは言えませんよね。役が心に入り、動きが身体に入り、初めて“踊り=舞台”になるのだと思います。何回も踊っている作品で、役も動きも身についたと思うような時でも、いつも何か足りないと感じていますし、さらに良い何かはないか・・・と求めています。

Q:チュージンさんとのパートナーシップも素晴らしかったです。
彼は背も高く、プロポーションは完璧ですし常に高みを目指しているダンサーです。人間としてもとても信頼しています!

Q:舞台で踊ることに対して入団したばかりの頃と比べて変化はありますか?
ボリショイ劇場は幸いなことに多彩なレパートリーがあります。クラシック・バレエ作品の他に、クランコ、ノイマイヤー、バランシンなどが加わり、充実しています。ですから、作品が変わるたびに気持ちを切り替えられるということは幸せですね。ずっと思い悩み、そこで立ち止まっていることは実際にはできないんです。最近舞台で踊る時は、ますます集中力が増しているように思います。舞台にいる時に感じているのは「自分自身」「パートナーのこと」そして「音楽」だけです。

清らかで上品。正統派プリンセス・バレリーナ
アンナ・ニクーリナ
「ニキヤを踊る時には、3つの気持ちを表現しなければならないと考えています。」

Q:昨日の素晴らしいニキヤ。踊る時に心がけているのはどのようなことでしょうか?
ニキヤを踊る時には、3つの気持ちを表現しなければならないと考えています。ひとつは第1幕の“純粋な喜び”です。戦士でありニキヤの恋人であるソロルとの踊りの中で幸福感を十分に表現したいです。その次は第2幕の気持ちの変化。ソロルの愛を疑い悩んでいますが、その悩みだけを踊れば良いというものではありません。ニキヤは舞姫としてその場に招かれていますので、神聖な踊りを披露するという気持ち、さらに愛を疑っていたソロルから花篭を贈られ喜びの気持ちも加わります。そして第3幕は幻影のシーン、影の王国になるわけですが、そこに登場するニキヤには感情が全くないと考えています。

Q:ダンサーとして生きる時、心の支え、拠りどころにしていることを教えていただけますか?
マクシーモワ先生の言葉ですね。先生は、バレリーナの人生に何が必要なのか、それはいつ必要なのか、同時に何は必要でないのか、ということをよくご存知でした。ですから、今私が自分自身で何かを決めなくてはいけないということになったら、必ず「マクシーモワ先生は何とおっしゃるだろうか」ということを考えます。それに私も成長しましたから、自分自身で決められる、精神的にも強く充実してきていると思っています。人生ですから、いろいろなことがあるでしょう。ただひとつ言えることは、私はバレリーナですから精進あるのみ、ということです。

ボリショイの若き王子、飛躍した姿を見よ!
セミョーン・チュージン

Q:昨日のソロル役は素晴らしかったです。
ベトロフ先生に感謝しています。ソロル役は何回か踊っていますし、私の一番好きな役です。特にオリガとの踊りは2人の気持ちがぴったりあって良かったと思います!でも、ベトロフ先生がこの役を踊っていたときのレベルにはまだまだ・・・。これから、いろいろと頑張らなければならないです。

Q:以前のインタビューで、ボリショイ・バレエはエベレストのような存在だ、とおっしゃっていましたね。
今ではすっかり“我が家”になりました。他の劇場にゲスト出演しても、ボリショイ劇場に戻ってくるのは嬉しいですしホッとします。

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大抜擢が続く頼もしき新星!
デニス・ロヂキン

Q:最近、さまざまな演目で大抜擢が続いていますね。
舞踊学校で学んでいた時は、ボリショイ・バレエのメンバーになることなど考えていませんでした。当時分かっていたのはとにかく「バレエをする」ということだけです。嬉しいことに夢みていたことが、ひとつひとつ実現しています。夏休みに「スパルタクス」のビデオを見ていて、そのときに「いつか自分も踊りたい」と考えていたら、後でグリゴローヴィチさんにスパルタクスを踊らないか・・・とおっしゃっていただいて、とても驚きました。

Q:色々な役を任されて、プレッシャーに感じますか?―
もちろんプレッシャーはありますが、大きなチャンスを与えられていることに感謝しています。もしチャンスに答えられなければ、次のもう1回はないと覚悟して挑んでいます。

キャスト

公演概要

ボリショイ・バレエ

※出演者はやむを得ない事情で変更になる場合がございます。最終的な出演者は当日発表とさせて頂きます。予めご了承ください。

■「白鳥の湖」
<公演日程>
2014/11/20(木)〜11/26(水) Bunkamura オーチャードホール (東京都)
2014/11/28(金) フェスティバルホール (大阪府) ※予定枚数終了
<出演>
ボリショイ・バレエ団/ボリショイ劇場管弦楽団
【11/20】:スヴェトラーナ・ザハーロワ/デイヴィッド・ホールバーグ/デニス・ロヂキン
【11/24】:スヴェトラーナ・ザハーロワ/デイヴィッド・ホールバーグ/デニス・ロヂキン
【11/26】13:00公演:オリガ・スミルノワ/セミョーン・チュージン/アルテミー・ベリャコフ
【11/26】19:00公演:アンナ・ニクーリナ/ルスラン・スクヴォルツォフ/ウラディスラフ・ラントラートフ
【11/28】:スヴェトラーナ・ザハーロワ、デイヴィッド・ホールバーグ、ウラディスラフ・ラントラートフ ほか(予定)

■ドン・キホーテ
<公演日程>
2014/11/22(土) 愛知県芸術劇場大ホール (愛知県)
2014/11/29(土) フェスティバルホール (大阪府)
2014/12/6(土)〜12/7(日)  東京文化会館大ホール (東京都)
<出演>
ボリショイ・バレエ団/ボリショイ劇場管弦楽団
【11/29】:エカテリーナ・クリサノワ、ミハイル・ロブーヒン ほか(予定)
【12/6】12:30公演:マリーヤ・アレクサンドロワ/ウラディスラフ・ラントラートフ/デニス・ロヂキン
【12/6】18:30公演:エカテリーナ・クリサノワ/ミハイル・ロブーヒン/デニス・ロヂキン 
【12/7】:クリスティーナ・クレトワ/セミョーン・チュージン/ヴィタリー・ビクティミロフ

■ラ・バヤデール
<公演日程>
12/3(水)〜12/4(木) 東京文化会館大ホール (東京都)
<出演>
ボリショイ・バレエ団/ボリショイ劇場管弦楽団
【12/3】:スヴェトラーナ・ザハーロワ/ウラディスラフ・ラントラートフ/マリーヤ・アレクサンドロワ
【12/4】12:00公演:アンナ・ニクーリナ/ミハイル・ロブーヒン/クリスティーナ・クレトワ
【12/4】18:30公演:オリガ・スミルノワ/セミョーン・チュージン/エカテリーナ・クリサノワ

2014-07-09 14:53 この記事だけ表示