2014年03月27日

7月に待望の来日! トリニティ・アイリッシュ・ダンス 来日10周年記念ツアー 記者発表会レポート!

(左より) マギー・ドイル、マーク・ハワード、タイラー・シュワルツ

  “空飛ぶ脚”と称され世界中で人気のトリニティ・アイリッシュ・ダンス。2004年以降日本で60回の公演を行い10万人が鑑賞した。エネルギッシュな興奮に満ちた舞台は絶大な支持を集める。きたる7月、5度目の来日に先立ち芸術監督/創設者のマーク・ハワード、プリンシパル・ダンサーのタイラー・シュワルツ&マギー・ドイルが意気込みを語った!

 

記者発表会レポート

  冒頭シュワルツが名刺代わりに惚れ惚れするステップさばきを見せた。上体を動かさず脚下で強くしなやかに踊る。彼は22歳。8歳からアイリッシュ・ダンスを学び2013年に世界選手権優勝を果たした。2年ぶりの来日に「日本に戻って来られてうれしい!」と少年のように目を輝かせながら語る。祖母がアイルランド出身だというドイルは現在20歳。3歳からアイリッシュ・ダンスを学びアメリカ国内選手権で9度優勝した。2012年の世界選手権では第4位に入賞している。「2回目の来日を楽しみにしています!」と明るく話す。

 

  ハワードは映画やテレビの世界でも振付を行い米テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞を受賞した巨匠。トム・ハンクスらハリウッド・スターのプライベート・コーチも務める。17歳でトリニティ・アカデミー・オブ・アイリッシュ・ダンスを創設し世界タイトルを続々に獲得した。1990年には現在のカンパニーを設立し世界中で公演を続ける。競技会中心だったアイリッシュ・ダンスに革命をもたらしたパイオニアだ。「競技として始めましたが今では新しい芸術としての可能性を求め活動しています。ソーシャルダンスとは違って私たちのパーカッション的なステップ・ダンスは新しい」とハワードは自負する。

 

  この後シュワルツとドイルが次つぎにステップを実演した。上半身を直立させたまま複雑なステップを素早くこなし軽やかに跳躍する。「フィギュアスケートや体操、バレエからも影響を受けています。新しいアートとして進化しています」とハワードは言い添えた。大きな音を立てて踊るのも特徴といえる。「足首のスナップを利かせることで音を出せる」(ハワード)という。「飛ぶこととフロア(床)をどう使うかをという関係を考えなければならない。シュワルツやドイルたちのようになると体全体をパーカッションのように使える」とハワードはトリニティ流アイリッシュ・ステップ・ダンスの魅力を熱心に語った。

  今回の話題は特別ゲストであるアメリカ・ボディパーカッション界の第一人者、サンディ・シルヴァとの共演だ。2010年のバンクーバー五輪で閉会式のダンサーを務めるなど国際的に活躍するスターとのコラボレーションとなる。フィドル(弓を使って演奏する民族音楽用ヴァイオリン)奏者も初参加するなど音楽面でもパワーアップ。「日本の皆さんの心に響くエキサイティングで進化した演出をお届けしたい」とハワードは意欲を述べた。

 

  シュワルツ&ドイル以外にもスターが揃う。世界選手権3連覇の16歳の新鋭ピーター・デジャーク、昨年度北米チャンピオンで12歳の少女シドニー・ニュヴィジャルも参加。幼少からハードな訓練を積んでいるトリニティのダンサーたちにとって日本公演に出るのは「最終的な夢」(ハワード)だという。「アメリカに戻って新作に取り掛かるのが楽しみ!」(ドイル)「ピーターとの2人のソロでは、リズムや動きでどちらが勝てるかゲームのようにしながら観客の皆さんを惹きこんでいきたい」(シュワルツ)と奮い立っていた。

過去最高・最強の布陣で新たな挑戦に挑む来日10周年記念ツアーをハワードは「日本の観客への贈り物」と自信たっぷりに宣言した。開幕を心待ちにしたい。

[取材・文/高橋森彦(舞踊評論家)]



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公演概要

トリニティ・アイリッシュ・ダンス
〜来日10周年記念ツアー〜

<公演日程>
2014/7/18(金)〜7/20(日) Bunkamura オーチャードホール (東京都)
2014/7/21(月・祝) 愛知県芸術劇場大ホール (愛知県)
2014/7/15(火) 四日市市文化会館第1ホール (三重県)
2014/7/27(日) 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール (静岡県)
2014/7/29(火) ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館) (北海道)
2014/7/26(土)三原市芸術文化センター ポポロ (広島県)

<キャスト&スタッフ>
トリニティ・アイリッシュ・ダンス
芸術監督:マーク・ハワード プリンシパル・ダンサー:タイラー・シュワルツ
演奏:ブライアン・ホレラン(笛・バグパイプ)、クリーク・シュリー(フィドル)、ブレンダン・オシェイ(ギター・歌)、
ポール・マーシャル(ドラム)

<曲目>
(予定)ステップ・アバウト/夜明け/霧(ミスト)/カーラン・イベント/トレブル・ジグ/マーク・ハワード最新演出作品
(日本初演) ほか
※やむを得ず変更となる場合があります。予めご了承ください

 
2014-03-27 19:53 この記事だけ表示