2014年03月13日

ジル・ロマン(BBL芸術監督)の公開振付指導&インタビュー!東京バレエ団 創立50周年記念シリーズ第7弾『第九交響曲』

 東京バレエ団が創立50周年記念シリーズ第7弾として初上演する『第九交響曲』は、奇しくも同団が旗揚げした1964年に振付家モーリス・ベジャール(1927〜2007)が発表した作品だ。
 今回の出演者は総勢350名。東京バレエ団に加えて、モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)のダンサー、世界的指揮者ズービン・メータとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、さらにはソロ歌手、合唱団が集結し、 楽聖ベートーヴェンの標題交響曲にのせて、人類を結びつける博愛を謳いあげる。
 東京バレエ団でのリハーサルがいよいよ始動し、さる3月10日には、BBL芸術監督のジル・ロマンおよびピョートル・ナルデリが第一楽章の振付指導をする模様が報道関係者に公開された。

「お気に入り登録」をすると登録いただいたアーティストの関連情報、チケットの発売情報がメールであなたのお手元に届きます。
詳しくは ≫「お気に入り登録」とは


公開振付指導&インタビュー

 28人の男女ダンサーが乱舞した。男性的な力強いポーズとたおやかな女性的ポーズ、脚を高々と蹴り上げる動きとフロアに沈み込む動き、あるいは女性を頭上に掲げる大胆なリフトを駆使した振付が、この楽章のテーマである歓喜と闘争を形にしていった。
リハーサル終了後、共同インタビューに臨んだロマンは、『第九交響曲』への意気込みを熱く語ってくれた。

「長年の夢だった『第九交響曲』を最高のアーティストと共に上演する好機に恵まれ、私自身、心を躍らせています。BBLに所属する15カ国・40人のダンサーと、BBLと深い絆で結ばれた東京バレエ団のダンサーが一堂に会することは、本作のテーマそのものです。すなわち、人間は国籍を超え、文化の違いを乗り越えて一つになって歩んでいける。私達はモーリスが思い描いた博愛の精神を体現しようとしているのです」
 多数のベジャール作品をレパートリーに持つ東京バレエ団に対して、ロマンは家族のような親しみと信頼感を抱いているという。

「東京バレエ団は、力強い生命力とテクニックを併せ持った、歓喜や闘争心の演じ手に相応しいダンサー集団です。かつてモーリスが一介の若手だった私を信じ、私の成長を促したように、 私は若者を信じています。彼らの未来を信じています。『第九交響曲』に初めて挑むダンサー達が成長の糧を得て前進することを、心から願っています」

 総勢350人もの出演者を、ロマンはどのように統率するのだろうか。
「モーリスと同じ仕事の仕方をするだけです。つまり彼が作り上げた作品を忠実に再現する。ただし、出演者を振付に当てはめるのではなく、彼らにとって最適な上演方法を模索します。
モーリスはこんな表現をしていたんですよ。『私が作るのはプレタポルテ(既製服)ではなく、個々のダンサーを採寸して作るオートクチュール(注文服)だ』。ズービン・メータも同じ姿勢で音楽に向き合ってくれるでしょう。彼はベジャール作品を理解し、その深い音楽性に敬意を抱いている偉大な指揮者です。ですから、私と彼がエゴを衝突させることは考えられません(笑)。ご期待ください」

[取材・文/上野房子(ダンス評論家)]

公演概要

▼東京バレエ団 <東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 7>
「第九交響曲」(モーリス・ベジャール振付)


<公演日程>
2014/11/8(土)〜11/9(日)NHKホール (東京都)

<キャスト&スタッフ>
共演:モーリス・ベジャール・バレエ団
指揮:ズービン・メータ
演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
独唱:藤村実穂子(アルト)他
合唱:栗友会


「お気に入り登録」をすると登録いただいたアーティストの関連情報、チケットの発売情報がメールであなたのお手元に届きます。
詳しくは ≫「お気に入り登録」とは


2014-03-13 16:20 この記事だけ表示