2014年01月30日

“踊る精霊”ヤン・リーピン、3年ぶりの来日。原点にして代表作「孔雀の舞」の決定版!

ヤン・リーピン、ここに極まる。
中国の至宝と称される舞踊家ヤン・リーピンが、持てるすべてを惜しみなく形にした最高傑作、いよいよ来日!

もう封印されたと誰もが思っていたヤン・リーピンの孔雀の舞。日本でも『シャングリラ』や『ヤン・リーピンの“クラナゾ”』の中で披露され、観た人の心を鷲掴みにした奇跡の舞が、今回、これまでのどの作品よりもたっぷりと、そしてスケールアップして披露される。
しかもうれしいことに、ソロ、デュエット、トリプル、群舞などあらゆるタイプのヤン・リーピンの舞踊が、かつてないボリュームで堪能できるという豪華さ。
ヤン・リーピンがすべてを注ぎ込んだこの集大成は、決して見逃せない!

 

ヤン・リーピン 孔雀

《愛の物語こそが、孔雀にふさわしい。》
これまで日本で上演されたヤン・リーピンの孔雀の舞は、孔雀の生態を舞踊へと変換し、芸術に高めたものであった。
本作では、技術と芸術性の高さはそのままに、移り変わる四季を背景にした深遠なラブストーリーに創り上げた。
豊かな自然の中で生命が生まれ、運命的な出会いを経て恋が生まれ、その愛が豊かに育ち繁栄をもたらす──。
ヤン・リーピンが磨き上げてきた孔雀の舞のテクニックが、存分に発揮される。
輝き、喜び、希望、美、清純と共に、渇きや陰影、寂しさや激しさなど、愛の全容を舞踊に込め、全身で踊り尽くす。
それによって孔雀の舞は、一層深く観る人の記憶に刻まれるものになった。


《四季の移り変わりと、生命の循環。》

「ものごとはすべて変化し、命は繰り返します。仏教に輪廻という考え方がありますが、春夏秋冬という季節の変化の中で、それを表現したいと思いました」 ――ヤン・リーピン

この作品のストーリーの流れを支える重要な役割を担うのが、四季の流れ。
舞台上で変わってゆく春、夏、秋、冬という季節は、孔雀達の住む森の時間を表し、孔雀達の愛の形が変化していく様子に伴走する。
舞踊劇でありながら、哲学的な世界観をイメージ豊かに構築している。




《驚異の能力を持つ“後継者”に注目。》
四季の歩みを刻み、決して止まることのない時の経過は、この作品の重要なポイント。
それを体現する「時間」の役に抜擢された美少女パフォーマーが、ヤン・リーピンの実の姪であり、幼い頃からカンパニーの中で育って来た、若干 14歳のツァイー・チー(彩旗)だ。

「訓練してこれができるようになったのではなく、私は子供の頃から目が回るということがないんです。
ただ、今のように長く回転していられるようになったのは、叔母から“他の人が稽古している間、あなたは体力をつけるために回っていなさい”と言われて毎日練習していたから。私が回転していた場所は、他と比べて床がくぼんでいるんです(笑)」

こともなげに笑顔で話す驚異的な身体能力とずば抜けた存在感を持つツァイー・チーは「ヤン・リーピンの後継者」と目されるのも納得。2時間の上演時間中ずっと、ストーリーの内容に合わせて自在に緩急をつけ回転する姿は、血筋を感じさせると同時に、血のつながりがなくてもきっとヤン・リーピンに見つけ出されたであろう才能を感じさる。



《世界一流のクリエイターが参加。》
本作の美術総監督と衣裳デザインを手がけるのは、ハリウッドでも活躍し、映画『グリーン・デスティニー』で2001年のアカデミー賞最優秀美術デザイン賞と最優秀衣裳デザイン賞をダブル受賞したデザイナーのティム・イップ(葉錦添)。
以前からヤン・リーピンの仕事に注目していたというティム・イップは、プロジェクトのスタート当初からヤン・リーピンと綿密な打ち合わせを繰り返し、稽古場にも通い詰めたという。

「孔雀の動きを模倣するダンサー達を目の前で見て、話を聞き、どんな素材を使い、どれだけの長さや重さの衣裳にすれば彼らの動きが活かせるのかを丹念に調べてプランを練りました」

ビジュアル面での一層の充実を図り、ヤン・リーピンの最高傑作にふさわしい美的世界を完成させた。


《生きる舞踊の女神、ヤン・リーピンとは?》
天賦の才と驚異的な努力で早くから頭角を現し、前人未到の速さで階段を駆け昇って中国至宝の舞踊家となり、約30年に渡って第一線で活躍しているヤン・リーピン。
彼女が踊りを通して常に追い求めているのは、大自然の生態。
太陽や月のエネルギー、風や雨など厳しい自然、木々や花々の成長、人間も含む動物や虫の営みを、エモーショナルであると同時に非常に繊細に、比類ない迫力と美しさで表現する、中国至宝の舞踊家である。


ストーリー

春。豊かな森に命が満ちる。種は芽を出し、ツタは伸び、花がほころぶ。そんな中、美しいメス孔雀サドゥが生まれる。

夏。森の命は一層、輝きを増す。花は色彩を強め、生命が解き放たれる。サドゥは、美しいオス孔雀ガヤと出会い、恋に落ち る。ふたりは互いの羽根で戯れ、愛を深めていく。そんな時、孔雀達を見た鴉(カラス)のルーバンがその美しさに驚き、彼らの羽根を手に入れたいと考えるよ うになる。特にサドゥに惹かれ、彼女が愛するガヤに強い嫉妬を覚える。ルーバンは仲間の力を借り、力づくでサドゥを鳥かごに閉じ込めてしまう。

秋。森の木々が枯れ葉を散らす。彼女を助けようとするガヤにルーバンは「お前の羽根と交換にサドゥを自由にする」と迫る。ガヤは、その美しい羽根をルーバンに渡し、自らの命も犠牲にする。

冬。サドゥは自由を得るが、ガヤのいない世界は彼女にとって悲しみしかない。また、あれだけ欲した美しい羽根を手に入れたルーバンも、結局は報われず、虚しさでもがき苦しむ。森は静寂の時期を迎えている中、悲しみに包まれるサドゥに救いが訪れ・・・。

公演概要

ヤン・リーピン 「孔雀」

<公演日程>
2014/5/23(金)〜6/1(日) Bunkamura オーチャードホール (東京都)
2014/6/7(土)〜6/8(日) 梅田芸術劇場 メインホール (大阪府)

 
2014-01-30 14:41 この記事だけ表示